PTスタートガイド
基礎理学療法概論
改訂第2版
定価 4,400円(税込) (本体4,000円+税)
- B5判 164ページ オールカラー,イラスト100点,写真200点
- 2023年12月29日刊行
- ISBN978-4-7583-2256-0
電子版
序文
改訂第2版 監修の序
本書の初版が発刊されてから,6年の年月が流れました。この間,理学療法士養成にかかわる重要な規則である「指定規則」の大幅な改正があり,新しい教育内容が実施されています。また医療・医学の進歩により必要とされる基本的知識,技術も増加しています。このような情勢を背景として,本書も第2版において相当の改訂と追加を行いました。
初版は大きく5部構成でしたが,第2版では13章で構成されています。特に「理学療法の方法」にはⅠとⅡの二つの章を割り当て,初版にはなかった「基本動作練習」の項を追加しています。基本動作練習は,その名の通り理学療法における基本中の基本であり,本書に相応しい内容になっています。さらに,新しい指定規則に準じて,「理学療法士の倫理と適性」に第8章と9章を当て,職業倫理に加え「接遇」「ハラスメント」に関する項が記述されています。臨床実習において役立つと考えられます。また,第2版では多くの新しい執筆者に参加していただき,新鮮な視点からの解説をいただきました。初版もわかりやすい図と簡潔な説明がありましたが,第2版では一層理解しやすいようにフルカラーで多くの図解を取り入れています。
初版でも述べましたが,理学療法学を学ぶためには,理学療法の「基礎」をまず十分に理解することが必要です。理学療法の領域は,神経系,骨関節系,呼吸循環系などとても幅広く,さらにそれらに対応する技術の点でも多くの手法・治療法が考案されています。本書は,このような「基礎」のなかでも欠くことのできない領域,項目で構成され,内容は簡明でわかりやすさを主眼において記述しました。したがって,本書に記述された事項を一つのスタートラインとしてさらに発展的に調べ,その意義を検討し,主体的に学習することを期待するものです。これが本書の名称である「スタートガイド」の持っている意味です。
障がいを持った人たちに何らかの支援,貢献をしたいという高い志(こころざし)をもって理学療法士になろうとする皆さまにとって,本書はそのガイド役を担うことができるものと確信しています。
2023年12月
仙台青葉学院大学
網本 和
---------------------------------
改訂第2版 編集の序
2017年(平成29年)12月に本書の初版が刊行され,ちょうど6年の歳月が経ちました。この間,年号も平成から令和に移行し,日本では高齢者のますますの増加に対して,18歳人口や出生数をはじめとした未来の社会を支える若い世代の減少に歯止めが効かない状況です。一方,日本を含め世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により人と経済の動きが一気に低迷し,さらに追い打ちをかけるかのようにウクライナとロシア,イスラエルとパレスチナの問題も世界を巻き込み,先行きが見えず,未来に不安と緊張を与える不安定な時代に突入した激動の時代に突入したと感じます。
しかし,そのような状況でも医療や介護の問題は待ってはくれず,容赦なく私たちに降りかかってきます。そのようななかで,より費用対効果の効率がよいリハビリテーションによって,病院や診療所などでは医療保険の費用軽減を図ることが求められ,介護保険の分野に従事する理学療法士も増加しています。そのほか,フィットネスや介護予防,スポーツ,さらには一般企業や行政機関に勤務する理学療法士も徐々に増えており,理学療法士及び作業療法士法の範疇を超えた職域で理学療法士が活躍しています。
そこで今回の改訂にあたり,おそらく病院や診療所などの医療現場で働く仕事として理学療法士をイメージして養成施設に入学してくれた学生の皆様が,入学当初に理学療法と理学療法士について広く知ることにより,その世界の「素晴らしさ」や「やりがい」をさらに実感し,これからの学びへの意欲を高めてもらうことを願って臨みました。また,臨床実習や国家試験を含めた在学中の学びを理解し,見通しを持って学んでいくことができるように,執筆者全員が想いを共有して執筆を進めてきました。
具体的には,①より広く理学療法士とその仕事,現況と将来の展望を理解すること,②本格的に理学療法を学ぶうえで基礎となる用語や考え方を理解すること,③在学中の二大関門と思われがちな臨床実習と国家試験を理解すること,④根拠のある理学療法を選択・創出するための用語や考え方を理解すること,⑤人と接する仕事として必要な身だしなみなどを理解すること,の5つを目標に,初版から大幅な改訂を行いました。
このように大幅な改訂を行い,無事に刊行を迎えることができましたのも,メジカルビュー社の多大なるご理解とご協力によるものでした。担当者として改訂の企画と編集にご尽力いただきました間宮卓治氏はじめメジカルビュー社の方々に感謝いたします。
夢と希望を抱いて入学し,理学療法士を目指してくれた皆様が,こころざし半ばで挫折して夢をあきらめることなく理学療法士国家試験に合格すること,および理学療法士として人生を歩んでいき,理学療法士になって良かったと思ってくれることを執筆者一同,心より願っています。いずれ同じ理学療法士として,多くの方々と社会に貢献できることを楽しみにしています。
2023年12月
了德寺大学
加藤宗規
---------------------------------
初版 監修の序
本書を開こうとする読者は理学療法を志し,はじめての専門領域に一歩を踏み入れようとしている方々であると思います。皆さんが「理学療法」を知るようになったきっかけは何だったでしょうか? いろいろなスポーツ,部活動などで自分自身が怪我をして理学療法を受けた経験,家族や親戚が病に倒れ,その看病やリハビリテーションにかかわった経験,あるいは障害をもった人達とのボランティア活動への参加,などさまざまな契機があると思います。おそらく最初は「人の役に立ちたい」という漠然とした思いを抱き,そして徐々に理学療法という分野・領域が自分に合っている,やってみたいという気持ちを高め,多くの情報から選択し比較的困難な受験勉強を乗り越えてたどり着いたのではないでしょうか。
しかしここはゴールではありません。
これから始まる長い道のりのスタートラインなのです。
理学療法に限りませんが医療関係職は,資格取得(国家試験に合格)するまではもちろん,その後も絶えず進歩する医科学に対応するため,ずっと学習を継続することが求められています。自分自身が疾病や障害をもったとき,どのような人たちに診てもらいたいと思うでしょうか。言うまでもなく,最良で最新の知識・技術をもった人に治療してもらいたいと考えることは当然です。このような学習継続の源流となるのが,本書でこれから記載される「基礎」理学療法なのです。例えば「英語」を修得しようとするとき,アルファベットや単語の理解なしには到底前進できないように,理学療法を学ぶにあたっても「基礎」をまず十分に理解することが必要です。実は,理学療法のカバーする領域は,疾患・障害でいえば新生児,成人,高齢者の各年代において神経系,骨関節系,呼吸循環系などとても幅広いのです。さらにそれらに対応する技術の点でも多くの手法・治療法が考案されており,一口に「基礎」といってもすべてを網羅することは難しいのです。
本書は,このような「基礎」の中でも欠くことのできない領域,項目で構成され,内容は簡明でわかりやすさを主眼において記述したため,上述のようにすべての知識を詰め込んだものではありません。むしろ本書に触発されてさらに発展的に調べ,その意義を検討し,主体的に学習することを期待するものです。本書を手掛かりとした継続的・主体的学習の向こう側に,理学療法の楽しさ,やりがい,そしてまさに「人のために役立つ」よろこびが得られるとすればこんなにうれしいことはありません。
2017年12月
首都大学東京
網本 和
---------------------------------
初版 編集の序
理学療法学科に入学してきた学生が最初に学ぶ専門科目は,理学療法,理学療法士の資格や仕事を学ぶ“ 理学療法概論”あるいは“ 基礎理学療法学” などと称する科目です。今や理学療法士の仕事や専門性は“ 医療”,“ 医師の指示の下で”,“ 身体機能回復” という従来の枠組みには収まらず,多様な疾患,病期,施設,分野に理学療法士が従事しているのが現状です。それをわかりやすく伝え,理解してもらうことが,理学療法のスタートラインに立った学生たちに必要ではないかと思います。
学生たちに「理学療法士を目指してくれるみんなを歓迎します」,「理学療法士の世界にようこそ」と胸を張り,自信をもって迎えてあげる,学生も「理学療法士を目指し,入学してよかった」,「理学療法士は自分が思っていたよりもさらに多方面に活躍の場があり,いろいろな分野の知識・技術を学んでいくことが楽しみだ」と目を輝かせて90分の授業時間に臨んでくれる授業にするためには,難しい定義や歴史よりも多様な理学療法士の世界を冒頭で紹介したい,それも写真や図表を積極的に活用して実際の場面がイメージできるようにしたいとの思いを抱いていました。そのような折,網本 和先生にご監修いただき,メジカルビュー社の多大なるご理解とご協力により,本書を刊行することができました。担当者として企画と編集にご尽力いただきました北條智美氏,間宮卓治氏はじめメジカルビュー社の方達に深謝いたします。
また,本書にはもうひとつ願いを込めました。本書を企画・作成した2017年には,「理学・作業療法士学生,指導役と相次ぐトラブル 養成課程・実習環境,見直しへ」との新聞報道がありました。そこで,実習で過大な精神的・身体的ストレスを抱え込み,メンタル面の変調を来すといった学生が,もう二度と現れないことを願って,本書には臨床実習の章を設けました。
夢と希望をもって入学し,理学療法士への道をスタートした学生たちにとって,その道のガイドとなり,理学療法・理学療法士をより理解し,これからの学習を楽しみにしてくれる,実習に対する不安を期待に変えてくれる,そんな動機付けに本書が役立ってくれることを執筆者一同,心より願っています。そして,いずれ同じ理学療法士として,多くの人たち,さらには社会に貢献できる日を迎えることを楽しみにしています。
2017年12月
了德寺大学
加藤宗規
本書の初版が発刊されてから,6年の年月が流れました。この間,理学療法士養成にかかわる重要な規則である「指定規則」の大幅な改正があり,新しい教育内容が実施されています。また医療・医学の進歩により必要とされる基本的知識,技術も増加しています。このような情勢を背景として,本書も第2版において相当の改訂と追加を行いました。
初版は大きく5部構成でしたが,第2版では13章で構成されています。特に「理学療法の方法」にはⅠとⅡの二つの章を割り当て,初版にはなかった「基本動作練習」の項を追加しています。基本動作練習は,その名の通り理学療法における基本中の基本であり,本書に相応しい内容になっています。さらに,新しい指定規則に準じて,「理学療法士の倫理と適性」に第8章と9章を当て,職業倫理に加え「接遇」「ハラスメント」に関する項が記述されています。臨床実習において役立つと考えられます。また,第2版では多くの新しい執筆者に参加していただき,新鮮な視点からの解説をいただきました。初版もわかりやすい図と簡潔な説明がありましたが,第2版では一層理解しやすいようにフルカラーで多くの図解を取り入れています。
初版でも述べましたが,理学療法学を学ぶためには,理学療法の「基礎」をまず十分に理解することが必要です。理学療法の領域は,神経系,骨関節系,呼吸循環系などとても幅広く,さらにそれらに対応する技術の点でも多くの手法・治療法が考案されています。本書は,このような「基礎」のなかでも欠くことのできない領域,項目で構成され,内容は簡明でわかりやすさを主眼において記述しました。したがって,本書に記述された事項を一つのスタートラインとしてさらに発展的に調べ,その意義を検討し,主体的に学習することを期待するものです。これが本書の名称である「スタートガイド」の持っている意味です。
障がいを持った人たちに何らかの支援,貢献をしたいという高い志(こころざし)をもって理学療法士になろうとする皆さまにとって,本書はそのガイド役を担うことができるものと確信しています。
2023年12月
仙台青葉学院大学
網本 和
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改訂第2版 編集の序
2017年(平成29年)12月に本書の初版が刊行され,ちょうど6年の歳月が経ちました。この間,年号も平成から令和に移行し,日本では高齢者のますますの増加に対して,18歳人口や出生数をはじめとした未来の社会を支える若い世代の減少に歯止めが効かない状況です。一方,日本を含め世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により人と経済の動きが一気に低迷し,さらに追い打ちをかけるかのようにウクライナとロシア,イスラエルとパレスチナの問題も世界を巻き込み,先行きが見えず,未来に不安と緊張を与える不安定な時代に突入した激動の時代に突入したと感じます。
しかし,そのような状況でも医療や介護の問題は待ってはくれず,容赦なく私たちに降りかかってきます。そのようななかで,より費用対効果の効率がよいリハビリテーションによって,病院や診療所などでは医療保険の費用軽減を図ることが求められ,介護保険の分野に従事する理学療法士も増加しています。そのほか,フィットネスや介護予防,スポーツ,さらには一般企業や行政機関に勤務する理学療法士も徐々に増えており,理学療法士及び作業療法士法の範疇を超えた職域で理学療法士が活躍しています。
そこで今回の改訂にあたり,おそらく病院や診療所などの医療現場で働く仕事として理学療法士をイメージして養成施設に入学してくれた学生の皆様が,入学当初に理学療法と理学療法士について広く知ることにより,その世界の「素晴らしさ」や「やりがい」をさらに実感し,これからの学びへの意欲を高めてもらうことを願って臨みました。また,臨床実習や国家試験を含めた在学中の学びを理解し,見通しを持って学んでいくことができるように,執筆者全員が想いを共有して執筆を進めてきました。
具体的には,①より広く理学療法士とその仕事,現況と将来の展望を理解すること,②本格的に理学療法を学ぶうえで基礎となる用語や考え方を理解すること,③在学中の二大関門と思われがちな臨床実習と国家試験を理解すること,④根拠のある理学療法を選択・創出するための用語や考え方を理解すること,⑤人と接する仕事として必要な身だしなみなどを理解すること,の5つを目標に,初版から大幅な改訂を行いました。
このように大幅な改訂を行い,無事に刊行を迎えることができましたのも,メジカルビュー社の多大なるご理解とご協力によるものでした。担当者として改訂の企画と編集にご尽力いただきました間宮卓治氏はじめメジカルビュー社の方々に感謝いたします。
夢と希望を抱いて入学し,理学療法士を目指してくれた皆様が,こころざし半ばで挫折して夢をあきらめることなく理学療法士国家試験に合格すること,および理学療法士として人生を歩んでいき,理学療法士になって良かったと思ってくれることを執筆者一同,心より願っています。いずれ同じ理学療法士として,多くの方々と社会に貢献できることを楽しみにしています。
2023年12月
了德寺大学
加藤宗規
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初版 監修の序
本書を開こうとする読者は理学療法を志し,はじめての専門領域に一歩を踏み入れようとしている方々であると思います。皆さんが「理学療法」を知るようになったきっかけは何だったでしょうか? いろいろなスポーツ,部活動などで自分自身が怪我をして理学療法を受けた経験,家族や親戚が病に倒れ,その看病やリハビリテーションにかかわった経験,あるいは障害をもった人達とのボランティア活動への参加,などさまざまな契機があると思います。おそらく最初は「人の役に立ちたい」という漠然とした思いを抱き,そして徐々に理学療法という分野・領域が自分に合っている,やってみたいという気持ちを高め,多くの情報から選択し比較的困難な受験勉強を乗り越えてたどり着いたのではないでしょうか。
しかしここはゴールではありません。
これから始まる長い道のりのスタートラインなのです。
理学療法に限りませんが医療関係職は,資格取得(国家試験に合格)するまではもちろん,その後も絶えず進歩する医科学に対応するため,ずっと学習を継続することが求められています。自分自身が疾病や障害をもったとき,どのような人たちに診てもらいたいと思うでしょうか。言うまでもなく,最良で最新の知識・技術をもった人に治療してもらいたいと考えることは当然です。このような学習継続の源流となるのが,本書でこれから記載される「基礎」理学療法なのです。例えば「英語」を修得しようとするとき,アルファベットや単語の理解なしには到底前進できないように,理学療法を学ぶにあたっても「基礎」をまず十分に理解することが必要です。実は,理学療法のカバーする領域は,疾患・障害でいえば新生児,成人,高齢者の各年代において神経系,骨関節系,呼吸循環系などとても幅広いのです。さらにそれらに対応する技術の点でも多くの手法・治療法が考案されており,一口に「基礎」といってもすべてを網羅することは難しいのです。
本書は,このような「基礎」の中でも欠くことのできない領域,項目で構成され,内容は簡明でわかりやすさを主眼において記述したため,上述のようにすべての知識を詰め込んだものではありません。むしろ本書に触発されてさらに発展的に調べ,その意義を検討し,主体的に学習することを期待するものです。本書を手掛かりとした継続的・主体的学習の向こう側に,理学療法の楽しさ,やりがい,そしてまさに「人のために役立つ」よろこびが得られるとすればこんなにうれしいことはありません。
2017年12月
首都大学東京
網本 和
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初版 編集の序
理学療法学科に入学してきた学生が最初に学ぶ専門科目は,理学療法,理学療法士の資格や仕事を学ぶ“ 理学療法概論”あるいは“ 基礎理学療法学” などと称する科目です。今や理学療法士の仕事や専門性は“ 医療”,“ 医師の指示の下で”,“ 身体機能回復” という従来の枠組みには収まらず,多様な疾患,病期,施設,分野に理学療法士が従事しているのが現状です。それをわかりやすく伝え,理解してもらうことが,理学療法のスタートラインに立った学生たちに必要ではないかと思います。
学生たちに「理学療法士を目指してくれるみんなを歓迎します」,「理学療法士の世界にようこそ」と胸を張り,自信をもって迎えてあげる,学生も「理学療法士を目指し,入学してよかった」,「理学療法士は自分が思っていたよりもさらに多方面に活躍の場があり,いろいろな分野の知識・技術を学んでいくことが楽しみだ」と目を輝かせて90分の授業時間に臨んでくれる授業にするためには,難しい定義や歴史よりも多様な理学療法士の世界を冒頭で紹介したい,それも写真や図表を積極的に活用して実際の場面がイメージできるようにしたいとの思いを抱いていました。そのような折,網本 和先生にご監修いただき,メジカルビュー社の多大なるご理解とご協力により,本書を刊行することができました。担当者として企画と編集にご尽力いただきました北條智美氏,間宮卓治氏はじめメジカルビュー社の方達に深謝いたします。
また,本書にはもうひとつ願いを込めました。本書を企画・作成した2017年には,「理学・作業療法士学生,指導役と相次ぐトラブル 養成課程・実習環境,見直しへ」との新聞報道がありました。そこで,実習で過大な精神的・身体的ストレスを抱え込み,メンタル面の変調を来すといった学生が,もう二度と現れないことを願って,本書には臨床実習の章を設けました。
夢と希望をもって入学し,理学療法士への道をスタートした学生たちにとって,その道のガイドとなり,理学療法・理学療法士をより理解し,これからの学習を楽しみにしてくれる,実習に対する不安を期待に変えてくれる,そんな動機付けに本書が役立ってくれることを執筆者一同,心より願っています。そして,いずれ同じ理学療法士として,多くの人たち,さらには社会に貢献できる日を迎えることを楽しみにしています。
2017年12月
了德寺大学
加藤宗規
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目次
第1章 イントロダクション/理学療法士Ⅰ
理学療法士の仕事 [加藤宗規]
1 【理学療法士及び作業療法士法】第二条(定義),第十七条(名前の使用制限)
2 基本的動作(基本動作練習・日常生活活動練習)
3 治療体操などの運動(運動療法)
4 電気刺激,マッサージ,温熱その他の物理的手段(物理療法・徒手療法)
理学療法の対象 [加藤宗規]
1 病気(疾患):主に医療保険下での対象
2 日常生活状態:主に介護保険下での対象
3 その他
理学療法士の現状 [加藤宗規]
1 理学療法士の数
2 理学療法士の給与
理学療法士の仕事・活躍の場 [加藤宗規]
1 病院・診療所
2 障害者(児)支援施設
3 通所や訪問リハビリテーション施設,介護保険施設など
4 介護・疾病予防
5 スポーツへの関わり
6 市役所など行政機関や地域包括支援センターなど
7 学校,大学院,研究機関
8 企業,団体
第2章 リハビリテーションと関連職種/理学療法士Ⅱ
理学療法士の定義と意義 [磯崎弘司]
1 理学療法とは
2 RPT
3 理学療法の意味・必要性
4 理学療法哲学
理学療法士への道 [安中聡一,長沼 誠]
1 理学療法士養成施設の種類
2 臨床実習とは
3 国家試験
リハビリテーションと関連職種 [大森圭貢]
1 代表的なリハビリテーション関連職種
2 回復期リハビリテーション病院でのカンファレンスの様子
第3章 理学療法の方法Ⅰ
筋力増強トレーニング [五味雅大]
1 筋力
2 筋力低下
3 筋力増強トレーニング
麻痺の回復促進 [五味雅大]
1 運動麻痺とは
2 運動麻痺の回復
関節可動域運動・ストレッチング [古川順光]
1 関節可動域(ROM)
2 ROM制限
3 関節可動域運動(ROM ex.)
4 ストレッチング
物理療法・徒手療法 [金子千香]
1 物理療法とは
2 徒手療法とは
3 疼痛と物理療法
4 筋緊張異常と物理療法
バランス [沼尾 拓]
1 感覚
2 高次脳機能
3 立ち直り反応
4 平衡反応
5 運動学習
基本動作練習Ⅰ [新永拓也]
1 臥位(背臥位・側臥位・腹臥位)
2 座位・立位
3 寝返り・起き上がり
4 立ち上がり
5 歩行
6 移乗動作
第4章 理学療法の方法Ⅱ
基本動作練習Ⅱ [加藤宗規]
1 基本動作と身体機能
2 基本動作と学習
義肢・装具/車いすや杖の検討 [金子千香]
1 義肢
2 装具
3 車いすの種類
4 杖の役割と種類
5 歩行器について
日常生活活動練習 [加藤宗規]
1 日常生活活動(ADL)
2 日常生活関連動作(APDL)
3 拡大日常生活活動
4 理学療法と日常生活活動練習
第5章 理学療法の対象の理解Ⅰ
廃用症候群 [大森圭貢]
1 廃用症候群でみられるさまざまな症候
2 廃用症候群による悪循環
神経疾患Ⅰ:中枢神経疾患(脳卒中) [加藤宗規]
1 どんな病気?
2 麻痺側下肢の運動
3 座位バランス練習
4 関節可動域訓練
5 筋力トレーニング
6 歩行練習
7 トイレ動作練習
神経疾患Ⅱ:中枢神経疾患(パーキンソン病) [内田 学]
1 黒質の変性
2 強剛
3 振戦
4 姿勢反射障害
5 無動
6 すくみ足
7 進行性
8 運動療法
神経疾患Ⅲ:中枢神経疾患(脊髄損傷) [森田智之]
1 脊髄の損傷部位と麻痺が生じる身体部位の関係
2 関節可動域練習
3 長座位バランス練習
4 端座位バランス練習
5 起居動作練習
6 移乗動作練習
7 車いす駆動練習
8 褥瘡予防教育
整形疾患Ⅰ:変形性膝関節症 [岡安 健]
1 変形性膝関節症の基礎知識
2 変形性膝関節症の関節所見と進行度
3 変形性膝関節症の治療方法
4 変形性膝関節症の理学療法
整形疾患Ⅱ:スポーツ外傷・膝の靱帯損傷 [加藤宗規]
1 膝の靱帯
2 靱帯断裂
3 ACL再建術
4 理学療法
5 急性期対応
第6章 理学療法の対象の理解Ⅱ
小児疾患 [松田雅弘]
1 どんな病気?
2 寝返り練習
3 体を起こす練習
4 四つ這い位練習
5 床座位練習
6 床からの立ち上がり練習
7 端座位保持練習
8 立位保持練習
9 歩行練習
10 発達に応じた支援
内科的疾患Ⅰ:呼吸器疾患と循環器疾患 [加藤宗規]
1 内部障害をイメージする
2 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
3 呼吸器疾患の理学療法
4 循環器疾患(心筋梗塞,狭心症)
5 循環器疾患の理学療法
内科的疾患Ⅱ:糖尿病 [田屋雅信]
1 糖尿病
2 糖尿病の合併症
3 フットケア
その他の疾患:がんなど緩和ケア [小林 賢]
1 がんの症状
2 がんの治療と理学療法
3 がんの治療方針
健康増進:フィットネス,介護予防 [浅川康吉]
1 健康増進法
2 生活習慣病
3 健康寿命
4 地域リハビリテーション活動支援事業
5 「通いの場」
リラクゼーション,痛みの治療(除痛・疼痛緩和) [相澤純也]
1 リラクゼーション
2 マッサージ,徒手療法
3 物理療法
4 コミュニケーション,患者教育
第7章 理学療法の実際
理学療法の実際の流れ・思考 [諸橋 勇]
1 理学療法の流れ
2 臨床推論(臨床思考の過程)
3 診療記録
エビデンス・EBM/EBPT [諸橋 勇]
1 EBMの成り立ち
2 エビデンスのレベル
3 エビデンスの活用:EBPTの実践
4 理学療法ガイドライン
ガイドライン,クリティカルパス [諸橋 勇]
1 診療ガイドライン
2 クリティカルパス
必要な用語・考え方Ⅰ [佐野徳雄]
1 障がい:ICIDHとICF
2 国際障害分類(ICIDH)
3 国際生活機能分類(ICF)
4 日常生活活動(ADL)
5 生活の質(QOL)
6 自立生活運動(IL運動)
7 ノーマライゼーション
第8章 理学療法士の倫理と適性Ⅰ
必要な用語・考え方Ⅱ [新永拓也]
1 バリアフリーとユニバーサルデザイン
2 一次予防・二次予防・三次予防
職業倫理 [大森圭貢]
1 公益社団法人日本理学療法士協会による倫理綱領序文
2 生涯にわたる研鑽
接遇Ⅰ [加藤宗規]
1 身だしなみ
2 表情・振る舞い
3 挨拶・言葉遣い
4 コミュニケーション
第9章 理学療法士の倫理と適性Ⅱ
接遇Ⅱ:医療面接,インフォームド・コンセント [武内 朗]
1 医療面接
2 医療面接の基本
3 面接技術
4 インフォームド・コンセント
ハラスメント [武内 朗]
1 ハラスメント
2 代表的なハラスメント
3 ハラスメント対策
産業衛生 [武内 朗]
1 産業衛生
2 産業衛生の目的と役割
3 安全衛生
第10章 理学療法に必要な研究法
研究デザイン [加藤宗規]
1 介入研究(実験的研究)と観察研究
2 ランダム化(無作為化)比較試験と非ランダム化(非無作為化)比較試験
3 シングルケースデザイン
4 分析的観察研究と記述的研究
5 縦断研究と横断研究
6 前向き研究と後ろ向き研究
7 コホート研究とケースコントロール研究
8 シングルケーススタディ
9 データ統合型研究
基本統計量・統計 [井上達朗]
1 基本統計量
2 尺度(Scale)
3 正規分布と非正規分布
4 統計学的検定
5 誤差の種類
6 第1種・2種の過誤
7 主な統計手法
感度・特異度 [井上達朗]
1 感度・特異度
2 尤度比
第11章 理学療法に関わる法令・制度
理学療法士及び作業療法士法・言語聴覚士法 [柊 幸伸]
1 理学療法士及び作業療法士法
2 言語聴覚士法
医療保険・診療報酬 [柊 幸伸]
1 日本の医療保険制度
2 疾患別リハビリテーションの診療報酬
3 リハビリテーションの単位・点数
施設基準 [柊 幸伸]
1 施設基準
地域包括ケアシステム,介護保険 [田中 勝]
1 地域包括ケアシステム
2 介護保険
3 介護保険サービス
4 地域支援事業
5 住宅改修
6 福祉用具
7 介護報酬
第12章 理学療法の歴史と展望
歴史 [杉原敏道]
1 理学療法の起源
2 世界の理学療法の歴史
3 日本における理学療法の伝来
理学療法士の団体と役割 [豊田 輝]
1 日本理学療法士協会(JPTA)
2 都道府県理学療法士会
3 日本理学療法士連盟(JPTF)
4 日本理学療法学会連合(JSPT)
理学療法の需要と供給,展望 [豊田 輝]
1 厚生労働省PT・OT需給推計
2 JPTA会員数と47都道府県別人口からみたPT需給推計
3 社会におけるPTの今後の展望
世界の理学療法 [柊 幸伸]
1 日本の理学療法
2 世界の理学療法
第13章 理学療法の安全管理
医療事故・過誤 [平野正広]
1 医療事故と過誤
2 安全管理・リスク管理/マネジメント
感染予防 [平野正広]
1 感染成立の3要因と対策
2 感染経路と感染経路別予防策
3 標準予防策
個人情報保護と記録,報告 [荒井沙織]
1 個人情報保護法
2 個人情報の種類について
3 医療従事者の義務
4 記録と報告
5 臨床実習で注意する個人情報の取り扱い
救命措置(一次救命処置) [大森圭貢]
1 一次救命処置(BLS)の流れ
2 心肺機能停止から蘇生までに要した時間の影響
付録 PTOT法全文
理学療法士及び作業療法士法 [加藤宗規]
理学療法士の仕事 [加藤宗規]
1 【理学療法士及び作業療法士法】第二条(定義),第十七条(名前の使用制限)
2 基本的動作(基本動作練習・日常生活活動練習)
3 治療体操などの運動(運動療法)
4 電気刺激,マッサージ,温熱その他の物理的手段(物理療法・徒手療法)
理学療法の対象 [加藤宗規]
1 病気(疾患):主に医療保険下での対象
2 日常生活状態:主に介護保険下での対象
3 その他
理学療法士の現状 [加藤宗規]
1 理学療法士の数
2 理学療法士の給与
理学療法士の仕事・活躍の場 [加藤宗規]
1 病院・診療所
2 障害者(児)支援施設
3 通所や訪問リハビリテーション施設,介護保険施設など
4 介護・疾病予防
5 スポーツへの関わり
6 市役所など行政機関や地域包括支援センターなど
7 学校,大学院,研究機関
8 企業,団体
第2章 リハビリテーションと関連職種/理学療法士Ⅱ
理学療法士の定義と意義 [磯崎弘司]
1 理学療法とは
2 RPT
3 理学療法の意味・必要性
4 理学療法哲学
理学療法士への道 [安中聡一,長沼 誠]
1 理学療法士養成施設の種類
2 臨床実習とは
3 国家試験
リハビリテーションと関連職種 [大森圭貢]
1 代表的なリハビリテーション関連職種
2 回復期リハビリテーション病院でのカンファレンスの様子
第3章 理学療法の方法Ⅰ
筋力増強トレーニング [五味雅大]
1 筋力
2 筋力低下
3 筋力増強トレーニング
麻痺の回復促進 [五味雅大]
1 運動麻痺とは
2 運動麻痺の回復
関節可動域運動・ストレッチング [古川順光]
1 関節可動域(ROM)
2 ROM制限
3 関節可動域運動(ROM ex.)
4 ストレッチング
物理療法・徒手療法 [金子千香]
1 物理療法とは
2 徒手療法とは
3 疼痛と物理療法
4 筋緊張異常と物理療法
バランス [沼尾 拓]
1 感覚
2 高次脳機能
3 立ち直り反応
4 平衡反応
5 運動学習
基本動作練習Ⅰ [新永拓也]
1 臥位(背臥位・側臥位・腹臥位)
2 座位・立位
3 寝返り・起き上がり
4 立ち上がり
5 歩行
6 移乗動作
第4章 理学療法の方法Ⅱ
基本動作練習Ⅱ [加藤宗規]
1 基本動作と身体機能
2 基本動作と学習
義肢・装具/車いすや杖の検討 [金子千香]
1 義肢
2 装具
3 車いすの種類
4 杖の役割と種類
5 歩行器について
日常生活活動練習 [加藤宗規]
1 日常生活活動(ADL)
2 日常生活関連動作(APDL)
3 拡大日常生活活動
4 理学療法と日常生活活動練習
第5章 理学療法の対象の理解Ⅰ
廃用症候群 [大森圭貢]
1 廃用症候群でみられるさまざまな症候
2 廃用症候群による悪循環
神経疾患Ⅰ:中枢神経疾患(脳卒中) [加藤宗規]
1 どんな病気?
2 麻痺側下肢の運動
3 座位バランス練習
4 関節可動域訓練
5 筋力トレーニング
6 歩行練習
7 トイレ動作練習
神経疾患Ⅱ:中枢神経疾患(パーキンソン病) [内田 学]
1 黒質の変性
2 強剛
3 振戦
4 姿勢反射障害
5 無動
6 すくみ足
7 進行性
8 運動療法
神経疾患Ⅲ:中枢神経疾患(脊髄損傷) [森田智之]
1 脊髄の損傷部位と麻痺が生じる身体部位の関係
2 関節可動域練習
3 長座位バランス練習
4 端座位バランス練習
5 起居動作練習
6 移乗動作練習
7 車いす駆動練習
8 褥瘡予防教育
整形疾患Ⅰ:変形性膝関節症 [岡安 健]
1 変形性膝関節症の基礎知識
2 変形性膝関節症の関節所見と進行度
3 変形性膝関節症の治療方法
4 変形性膝関節症の理学療法
整形疾患Ⅱ:スポーツ外傷・膝の靱帯損傷 [加藤宗規]
1 膝の靱帯
2 靱帯断裂
3 ACL再建術
4 理学療法
5 急性期対応
第6章 理学療法の対象の理解Ⅱ
小児疾患 [松田雅弘]
1 どんな病気?
2 寝返り練習
3 体を起こす練習
4 四つ這い位練習
5 床座位練習
6 床からの立ち上がり練習
7 端座位保持練習
8 立位保持練習
9 歩行練習
10 発達に応じた支援
内科的疾患Ⅰ:呼吸器疾患と循環器疾患 [加藤宗規]
1 内部障害をイメージする
2 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
3 呼吸器疾患の理学療法
4 循環器疾患(心筋梗塞,狭心症)
5 循環器疾患の理学療法
内科的疾患Ⅱ:糖尿病 [田屋雅信]
1 糖尿病
2 糖尿病の合併症
3 フットケア
その他の疾患:がんなど緩和ケア [小林 賢]
1 がんの症状
2 がんの治療と理学療法
3 がんの治療方針
健康増進:フィットネス,介護予防 [浅川康吉]
1 健康増進法
2 生活習慣病
3 健康寿命
4 地域リハビリテーション活動支援事業
5 「通いの場」
リラクゼーション,痛みの治療(除痛・疼痛緩和) [相澤純也]
1 リラクゼーション
2 マッサージ,徒手療法
3 物理療法
4 コミュニケーション,患者教育
第7章 理学療法の実際
理学療法の実際の流れ・思考 [諸橋 勇]
1 理学療法の流れ
2 臨床推論(臨床思考の過程)
3 診療記録
エビデンス・EBM/EBPT [諸橋 勇]
1 EBMの成り立ち
2 エビデンスのレベル
3 エビデンスの活用:EBPTの実践
4 理学療法ガイドライン
ガイドライン,クリティカルパス [諸橋 勇]
1 診療ガイドライン
2 クリティカルパス
必要な用語・考え方Ⅰ [佐野徳雄]
1 障がい:ICIDHとICF
2 国際障害分類(ICIDH)
3 国際生活機能分類(ICF)
4 日常生活活動(ADL)
5 生活の質(QOL)
6 自立生活運動(IL運動)
7 ノーマライゼーション
第8章 理学療法士の倫理と適性Ⅰ
必要な用語・考え方Ⅱ [新永拓也]
1 バリアフリーとユニバーサルデザイン
2 一次予防・二次予防・三次予防
職業倫理 [大森圭貢]
1 公益社団法人日本理学療法士協会による倫理綱領序文
2 生涯にわたる研鑽
接遇Ⅰ [加藤宗規]
1 身だしなみ
2 表情・振る舞い
3 挨拶・言葉遣い
4 コミュニケーション
第9章 理学療法士の倫理と適性Ⅱ
接遇Ⅱ:医療面接,インフォームド・コンセント [武内 朗]
1 医療面接
2 医療面接の基本
3 面接技術
4 インフォームド・コンセント
ハラスメント [武内 朗]
1 ハラスメント
2 代表的なハラスメント
3 ハラスメント対策
産業衛生 [武内 朗]
1 産業衛生
2 産業衛生の目的と役割
3 安全衛生
第10章 理学療法に必要な研究法
研究デザイン [加藤宗規]
1 介入研究(実験的研究)と観察研究
2 ランダム化(無作為化)比較試験と非ランダム化(非無作為化)比較試験
3 シングルケースデザイン
4 分析的観察研究と記述的研究
5 縦断研究と横断研究
6 前向き研究と後ろ向き研究
7 コホート研究とケースコントロール研究
8 シングルケーススタディ
9 データ統合型研究
基本統計量・統計 [井上達朗]
1 基本統計量
2 尺度(Scale)
3 正規分布と非正規分布
4 統計学的検定
5 誤差の種類
6 第1種・2種の過誤
7 主な統計手法
感度・特異度 [井上達朗]
1 感度・特異度
2 尤度比
第11章 理学療法に関わる法令・制度
理学療法士及び作業療法士法・言語聴覚士法 [柊 幸伸]
1 理学療法士及び作業療法士法
2 言語聴覚士法
医療保険・診療報酬 [柊 幸伸]
1 日本の医療保険制度
2 疾患別リハビリテーションの診療報酬
3 リハビリテーションの単位・点数
施設基準 [柊 幸伸]
1 施設基準
地域包括ケアシステム,介護保険 [田中 勝]
1 地域包括ケアシステム
2 介護保険
3 介護保険サービス
4 地域支援事業
5 住宅改修
6 福祉用具
7 介護報酬
第12章 理学療法の歴史と展望
歴史 [杉原敏道]
1 理学療法の起源
2 世界の理学療法の歴史
3 日本における理学療法の伝来
理学療法士の団体と役割 [豊田 輝]
1 日本理学療法士協会(JPTA)
2 都道府県理学療法士会
3 日本理学療法士連盟(JPTF)
4 日本理学療法学会連合(JSPT)
理学療法の需要と供給,展望 [豊田 輝]
1 厚生労働省PT・OT需給推計
2 JPTA会員数と47都道府県別人口からみたPT需給推計
3 社会におけるPTの今後の展望
世界の理学療法 [柊 幸伸]
1 日本の理学療法
2 世界の理学療法
第13章 理学療法の安全管理
医療事故・過誤 [平野正広]
1 医療事故と過誤
2 安全管理・リスク管理/マネジメント
感染予防 [平野正広]
1 感染成立の3要因と対策
2 感染経路と感染経路別予防策
3 標準予防策
個人情報保護と記録,報告 [荒井沙織]
1 個人情報保護法
2 個人情報の種類について
3 医療従事者の義務
4 記録と報告
5 臨床実習で注意する個人情報の取り扱い
救命措置(一次救命処置) [大森圭貢]
1 一次救命処置(BLS)の流れ
2 心肺機能停止から蘇生までに要した時間の影響
付録 PTOT法全文
理学療法士及び作業療法士法 [加藤宗規]
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理学療法って何? やさしく読めて奥深い,PT世界のスタートガイド全面刷新!
理学療法学科の新入生向けに理学療法の全体像や歴史,法制度を解説。
写真やイラストを豊富に使用するキャッチーな紙面により,「理学療法とは何か」が文字だけでなくビジュアルでも理解できる構成。1年次には理解が難しい難解な文章表現は避け,専門用語にはルビを振り,それでいて幅広い領域をカバーする,これから医療の道を志す学生のための理学療法入門にふさわしい書籍となっている。
また,紙面上には「アクティブラーニングのヒント」を多数設け,PT協会の作成したYouTube動画をはじめ,さまざまなWeb資料の参照,検討や発表のテーマなどを示しており,これにより卒後も必要となる“自ら学ぶ姿勢”が身に付くことを目指す。
改訂にあたって,アクティブラーニング項目や「理学療法士に求められる接遇」を増量し,またコロナ禍で様変わりした臨床実習についても内容をアップデート。