帝京大学医学部附属病院外傷センター
整形外傷レジデントブック
[Web動画付]
![整形外傷レジデントブック[Web動画付]](../database/cover_image/book/X/ISBN978-4-7583-2182-2.jpg)
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定価 5,940円(税込) (本体5,400円+税)
- 四六判 476ページ 2色,イラスト280点,写真260点
- 2025年4月18日刊行予定
- ISBN978-4-7583-2182-2
近刊のため予約販売となります。
電子版
序文
本書は,外傷センターや整形外科で働く研修医に向けた“生きたハンドブック”です. 形式ばった指南書ではなく,外傷治療の最前線で本当に必要とされる知識と経験を凝縮した一冊となっています. 言葉を飾らずにいえば,「研修医が最低限知っておくべきこと」を詰め込んだ,いわば外傷治療のミニマム・リクワイアメントです.
通常,このような「虎の巻」は,経験豊富な中堅やベテランの医師が執筆するものです. しかし,彼らが陥りがちなのが,「研修医が何を知らないのかがわからなくなる」現象です. そこで本書では,外傷治療を専門にしようと志したばかりの若手医師が「自分が困ったこと」「もっと早く理解すべきだったこと」をまず書き,それに中堅・上級医が手を加える,というスタイルを採用しました. さらに,各項目には「行動目標」を掲げ,何を習得すべきかを明確にしました. 単なる知識の羅列ではなく,実際の診療で“使える”内容になっているはずです.
驚くことに,この企画がスタートしたのは2022年1月でした. 当初は軽い気持ちで始めたものの,気付けば3年の歳月が流れていました. 初めて医学書の執筆に挑んだ若手も多く,彼らにとっても大きな学びの機会になったことと思います. そして,その文章を大幅に加筆・修正し,洗練されたものに仕上げてくれた上級医の皆さんに深く感謝します.
毎月1回開催する外傷センター会議(医局会のようなもの)では,「早く書いてください!」と何度もお願いしました. しかし,超多忙な日々を送る若手医師たちは,なかなか筆が進みません. それでも催促しながらじっと待ち続けた3年. ついに,この一冊が完成しました. 手前味噌ではありますが,出来栄えは素晴らしいと自負しています. そして,3年前は頼りなかった若手たちも,今では堂々たる戦力に成長しました(笑).
出版社には怒られるかもしれませんが,日本の医書出版の傾向として,欧米のように改訂を重ねて進化する書籍が少なく,似たような内容の新刊が毎年乱立する印象があります. だからこそ,本書は整形外傷の「虎の巻」として,継続的に改訂を重ねながら育てていきたいと考えています. 白衣やスクラブのポケットに収まる小型のハンドブックではありますが,現場で“本当に役立つ”一冊として,多くの研修医に愛されることを願っています. そして,この記念すべき初版が,皆さんの明日からの診療に貢献できるなら,これほど嬉しいことはありません.
最後に,いつものように企画から装丁に至るまで,無理難題を快く受け入れ,辛抱強く付き合ってくださった編集部の矢部涼子さん,鶴野祐稀さんに心から感謝を申し上げます.
2025年1月
帝京大学医学部整形外科学講座教授
帝京大学医学部附属病院外傷センター長
渡部欣忍
通常,このような「虎の巻」は,経験豊富な中堅やベテランの医師が執筆するものです. しかし,彼らが陥りがちなのが,「研修医が何を知らないのかがわからなくなる」現象です. そこで本書では,外傷治療を専門にしようと志したばかりの若手医師が「自分が困ったこと」「もっと早く理解すべきだったこと」をまず書き,それに中堅・上級医が手を加える,というスタイルを採用しました. さらに,各項目には「行動目標」を掲げ,何を習得すべきかを明確にしました. 単なる知識の羅列ではなく,実際の診療で“使える”内容になっているはずです.
驚くことに,この企画がスタートしたのは2022年1月でした. 当初は軽い気持ちで始めたものの,気付けば3年の歳月が流れていました. 初めて医学書の執筆に挑んだ若手も多く,彼らにとっても大きな学びの機会になったことと思います. そして,その文章を大幅に加筆・修正し,洗練されたものに仕上げてくれた上級医の皆さんに深く感謝します.
毎月1回開催する外傷センター会議(医局会のようなもの)では,「早く書いてください!」と何度もお願いしました. しかし,超多忙な日々を送る若手医師たちは,なかなか筆が進みません. それでも催促しながらじっと待ち続けた3年. ついに,この一冊が完成しました. 手前味噌ではありますが,出来栄えは素晴らしいと自負しています. そして,3年前は頼りなかった若手たちも,今では堂々たる戦力に成長しました(笑).
出版社には怒られるかもしれませんが,日本の医書出版の傾向として,欧米のように改訂を重ねて進化する書籍が少なく,似たような内容の新刊が毎年乱立する印象があります. だからこそ,本書は整形外傷の「虎の巻」として,継続的に改訂を重ねながら育てていきたいと考えています. 白衣やスクラブのポケットに収まる小型のハンドブックではありますが,現場で“本当に役立つ”一冊として,多くの研修医に愛されることを願っています. そして,この記念すべき初版が,皆さんの明日からの診療に貢献できるなら,これほど嬉しいことはありません.
最後に,いつものように企画から装丁に至るまで,無理難題を快く受け入れ,辛抱強く付き合ってくださった編集部の矢部涼子さん,鶴野祐稀さんに心から感謝を申し上げます.
2025年1月
帝京大学医学部整形外科学講座教授
帝京大学医学部附属病院外傷センター長
渡部欣忍
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目次
Ⅰ 外傷診療の心得
内科の診断学・治療学と違うことを理解しよう
受傷エピソードから骨折を予想しよう
退院後の生活にまで目を向けよう
Ⅱ 外傷総論
初期評価をできるようになろう
整形外傷を正確にカルテに記載しよう
周術期管理の基本の基をおさえよう
Ⅲ 骨折
総論
骨折総論
単純X線像で診断がつかないとき,手術が決まったときは3DCTを撮ろう
インプラントを使い分けよう
診断名と分類から治療選択をしよう
AO/OTA分類type Cや軟部組織損傷合併ではspan-scan-planを基本にしよう
各論
①四肢
開放骨折
開放骨折の評価をしよう
手術室に行くまでにすべきことを覚えよう
鉄則を理解し正しい初期治療をしよう
鎖骨骨折
保存療法と手術療法を適切に選択しよう
保存療法のプロトコールを知ろう:鎖骨骨幹部・遠位端骨折
肩甲骨骨折
肩甲骨骨折を見逃さないようにしよう
肩甲骨骨折を治療しよう
上腕骨近位端骨折
手術適応を見極められるようになろう
上腕骨骨幹部骨折
上肢の解剖と治療方法を知ろう
上腕骨遠位部骨折
肘関節の機能を知り,適切な治療をしよう
尺骨近位部骨折
肘関節脱臼骨折の対処方法を知ろう
橈骨近位部骨折
橈骨近位端骨折の分類と手術適応を知ろう
橈骨/尺骨骨幹部骨折
骨折治療は絶対的安定性を目指そう
尺骨骨幹部骨折では橈骨頭脱臼(Monteggia骨折)を疑おう
橈骨骨幹部骨折では遠位橈尺関節脱臼(Galeazzi骨折)を疑おう
橈骨遠位端骨折
橈骨遠位端骨折を骨折型で分類しよう
治療の適応と方法を知ろう
手根骨骨折
手根骨骨折を見逃さないようにしよう
手指骨折・脱臼
開放創があっても落ち着いて評価しよう
脱臼整復は解剖学的知識を想像しながらしよう
手指骨関節内骨折の手術適応を見極めよう
大腿骨近位部骨折
下肢の短縮と外旋をみたら疑おう
インプラント周囲骨折では骨折部と緩みに注目しよう
インプラント周囲骨折以外の治療方針を立てよう
大腿骨骨幹部骨折
貧血や脂肪塞栓に注意しよう
大腿骨遠位部骨折
AO/OTA分類から治療方針を立てよう
膝蓋骨骨折
保存は伸展位で,手術はtension band wiring固定をしよう
Tension band wiring固定を極めよう
脛骨プラトー骨折
AO/OTA分類,Schatzker分類を使って術前計画を立てよう
コンパートメント症候群に注意しよう
脛骨骨幹部骨折
コンパートメント症候群に注意しよう
Maisonneuve骨折を見逃さないようにしよう
脛骨天蓋骨折(ピロン骨折)
軟部組織損傷の評価をしよう
Mortiseを意識して整復しよう
果部骨折
骨折形態から靱帯損傷を推察しよう
足部骨折
第5中足骨近位部骨折を細分類して治療方法を決めよう
解剖学的特徴を理解し,リスフラン関節脱臼骨折の評価をしよう
踵骨骨折
踵骨骨折の読影のポイントを知ろう
②骨盤
骨盤骨折
いち早く不安定型骨盤骨折を判断しよう
骨盤単純X線像の読影をしよう
骨盤骨折に伴う血管損傷に対処しよう
寛骨臼骨折の初期対応をしよう
脆弱性骨盤輪骨折も忘れないようにしよう
③脊椎
脊椎損傷(上位頚椎損傷)
損傷を見逃さないようにしよう
脊椎損傷(中下位頚椎損傷)
損傷形態,椎間関節の安定性,神経損傷を確認しよう
脊椎損傷(胸腰椎損傷)
神経学的評価と画像評価をしよう
脊髄損傷
機能評価ではAISとNLIを確認しよう
骨傷のない(非骨傷性)頚髄損傷の特徴を知ろう
Ⅳ 軟部組織(分類・方針)
軟部組織総論
皮膚損傷:創傷処置
創処置の基本である創傷の評価をしよう
初療時の処置では十分な洗浄とデブリドマンを常に心がけよう
汚染が強い創は感染を念頭に置いて処置しよう
汚染の強い創には抗菌薬や破傷風ワクチンの予防投与をしよう
筋・腱損傷
腱損傷の診断とzone分類について知ろう
前十字靱帯損傷はknee in toe outを聴取しよう
アキレス腱断裂は底屈位で固定して翌日整形外科を受診させよう
重度四肢外傷
緊急手術のための術前損傷評価をしよう
手指外傷
指尖部損傷は初療室で処置しよう
切断指を治療しよう
デグロービング損傷
軟部組織壊死を起こしやすいため入院させよう
コンパートメント症候群
腫れ,痛みでコンパートメント症候群を診断しよう
クラッシュ症候群
高カリウム血症の治療を急ごう
感染
正しく診療と治療をしよう
Ⅴ 小児(分類・方針)
小児総論
上腕骨近位部骨折/上腕骨骨幹部骨折
保存療法と手術療法の適応を見極めよう
上腕骨遠位部骨折
関節外骨折(顆上骨折)と関節内骨折(顆部骨折)を区別しよう
肘のX線読影のポイントを知ろう
上腕骨顆上骨折
顆上骨折は神経障害を確認しよう
Modified Gartland分類で保存療法か手術療法かを決めよう
手術は橈側から3本の矢でピンニングしよう
肘内障
肩も触って骨折や化膿性関節炎を見逃さないようにしよう
整復はまず回内法をしよう
前腕骨幹部骨折
手術適応を見極めよう
橈骨遠位端骨折
保存療法の要点を知ろう
大腿骨骨折/脛骨骨折
手術適応を判断しよう
単純性股関節炎/化膿性股関節炎 発熱のある股関節痛は帰宅させないようにしよう
骨盤裂離骨折
走って腸骨が痛い原因を知ろう
環軸椎回旋位固定
まっすぐ向けない子どもに注意しよう
虐待
虐待の可能性を常に念頭に置こう
Ⅵ 高齢者(分類・方針・帰宅説明)
骨粗鬆症
骨粗鬆症を適切に診断し,薬物療法へ導こう
適切に骨粗鬆症の治療をしよう
Ⅶ 外固定
Sugar-tong splint固定
Sugar-tong splint固定をしよう
前腕
前腕の外固定をしよう
三角巾/バストバンド
三角巾とバストバンドで固定をしよう
肘
肘の外固定をしよう
手部
手部の外傷に対する外固定を適切にしよう
ニーブレース
安全に膝関節の外固定ができるようになろう
下腿
軟部組織の回復を意識して固定しよう
鎖骨/肋骨
鎖骨骨折と肋骨骨折の固定方法を知ろう
松葉杖
松葉杖の使い方を説明できるようになろう
牽引
当直帯でもひとりで対応できるようになろう
頚椎カラー/ハローベスト
適切な外固定法を選択しよう
合併症
二次障害を引き起こさないようにしよう
Ⅷ 脱臼(分類・方針)
整復法
受傷機転と特徴を知り,脱臼の整復をしよう
鎮静
鎮静のメリットとデメリットを知ろう
Ⅸ 麻酔
局所麻酔・伝達麻酔総論
頚部/腋窩
腕神経叢ブロックをしよう
前腕
正中神経ブロックをしよう
橈骨神経ブロックをしよう
尺骨神経ブロックをしよう
手関節
血腫ブロックをしよう
手指
指神経ブロックをしよう
鼡径
股関節包周囲神経群ブロックと腸骨筋膜下ブロックをしよう
膝窩
坐骨神経ブロックをしよう
下腿
伏在神経ブロックをしよう
脛骨神経ブロックをしよう
コラム
帝京整形のカンファレンス対策
初診時に患者から聞かれがちなQ&A
インフォームド・コンセント
フレイルチェスト
橈骨と尺骨の関係性(関節のようなもの)
術前計画が立てられるようになろう
骨折の整復と人工骨について
Floating knee
偽関節 骨折がいつまで待っても癒合しない!さて,どうしよう?
頚椎捻挫,頚椎保護,頚椎カラーをはずす基準
救急外傷におけるターニケットの解除基準
「創」と「傷」
打撲・捻挫の対処法
虐待を疑った場合の届け出
骨粗鬆症の新しい治療基準
診断書の治療日数について
内科の診断学・治療学と違うことを理解しよう
受傷エピソードから骨折を予想しよう
退院後の生活にまで目を向けよう
Ⅱ 外傷総論
初期評価をできるようになろう
整形外傷を正確にカルテに記載しよう
周術期管理の基本の基をおさえよう
Ⅲ 骨折
総論
骨折総論
単純X線像で診断がつかないとき,手術が決まったときは3DCTを撮ろう
インプラントを使い分けよう
診断名と分類から治療選択をしよう
AO/OTA分類type Cや軟部組織損傷合併ではspan-scan-planを基本にしよう
各論
①四肢
開放骨折
開放骨折の評価をしよう
手術室に行くまでにすべきことを覚えよう
鉄則を理解し正しい初期治療をしよう
鎖骨骨折
保存療法と手術療法を適切に選択しよう
保存療法のプロトコールを知ろう:鎖骨骨幹部・遠位端骨折
肩甲骨骨折
肩甲骨骨折を見逃さないようにしよう
肩甲骨骨折を治療しよう
上腕骨近位端骨折
手術適応を見極められるようになろう
上腕骨骨幹部骨折
上肢の解剖と治療方法を知ろう
上腕骨遠位部骨折
肘関節の機能を知り,適切な治療をしよう
尺骨近位部骨折
肘関節脱臼骨折の対処方法を知ろう
橈骨近位部骨折
橈骨近位端骨折の分類と手術適応を知ろう
橈骨/尺骨骨幹部骨折
骨折治療は絶対的安定性を目指そう
尺骨骨幹部骨折では橈骨頭脱臼(Monteggia骨折)を疑おう
橈骨骨幹部骨折では遠位橈尺関節脱臼(Galeazzi骨折)を疑おう
橈骨遠位端骨折
橈骨遠位端骨折を骨折型で分類しよう
治療の適応と方法を知ろう
手根骨骨折
手根骨骨折を見逃さないようにしよう
手指骨折・脱臼
開放創があっても落ち着いて評価しよう
脱臼整復は解剖学的知識を想像しながらしよう
手指骨関節内骨折の手術適応を見極めよう
大腿骨近位部骨折
下肢の短縮と外旋をみたら疑おう
インプラント周囲骨折では骨折部と緩みに注目しよう
インプラント周囲骨折以外の治療方針を立てよう
大腿骨骨幹部骨折
貧血や脂肪塞栓に注意しよう
大腿骨遠位部骨折
AO/OTA分類から治療方針を立てよう
膝蓋骨骨折
保存は伸展位で,手術はtension band wiring固定をしよう
Tension band wiring固定を極めよう
脛骨プラトー骨折
AO/OTA分類,Schatzker分類を使って術前計画を立てよう
コンパートメント症候群に注意しよう
脛骨骨幹部骨折
コンパートメント症候群に注意しよう
Maisonneuve骨折を見逃さないようにしよう
脛骨天蓋骨折(ピロン骨折)
軟部組織損傷の評価をしよう
Mortiseを意識して整復しよう
果部骨折
骨折形態から靱帯損傷を推察しよう
足部骨折
第5中足骨近位部骨折を細分類して治療方法を決めよう
解剖学的特徴を理解し,リスフラン関節脱臼骨折の評価をしよう
踵骨骨折
踵骨骨折の読影のポイントを知ろう
②骨盤
骨盤骨折
いち早く不安定型骨盤骨折を判断しよう
骨盤単純X線像の読影をしよう
骨盤骨折に伴う血管損傷に対処しよう
寛骨臼骨折の初期対応をしよう
脆弱性骨盤輪骨折も忘れないようにしよう
③脊椎
脊椎損傷(上位頚椎損傷)
損傷を見逃さないようにしよう
脊椎損傷(中下位頚椎損傷)
損傷形態,椎間関節の安定性,神経損傷を確認しよう
脊椎損傷(胸腰椎損傷)
神経学的評価と画像評価をしよう
脊髄損傷
機能評価ではAISとNLIを確認しよう
骨傷のない(非骨傷性)頚髄損傷の特徴を知ろう
Ⅳ 軟部組織(分類・方針)
軟部組織総論
皮膚損傷:創傷処置
創処置の基本である創傷の評価をしよう
初療時の処置では十分な洗浄とデブリドマンを常に心がけよう
汚染が強い創は感染を念頭に置いて処置しよう
汚染の強い創には抗菌薬や破傷風ワクチンの予防投与をしよう
筋・腱損傷
腱損傷の診断とzone分類について知ろう
前十字靱帯損傷はknee in toe outを聴取しよう
アキレス腱断裂は底屈位で固定して翌日整形外科を受診させよう
重度四肢外傷
緊急手術のための術前損傷評価をしよう
手指外傷
指尖部損傷は初療室で処置しよう
切断指を治療しよう
デグロービング損傷
軟部組織壊死を起こしやすいため入院させよう
コンパートメント症候群
腫れ,痛みでコンパートメント症候群を診断しよう
クラッシュ症候群
高カリウム血症の治療を急ごう
感染
正しく診療と治療をしよう
Ⅴ 小児(分類・方針)
小児総論
上腕骨近位部骨折/上腕骨骨幹部骨折
保存療法と手術療法の適応を見極めよう
上腕骨遠位部骨折
関節外骨折(顆上骨折)と関節内骨折(顆部骨折)を区別しよう
肘のX線読影のポイントを知ろう
上腕骨顆上骨折
顆上骨折は神経障害を確認しよう
Modified Gartland分類で保存療法か手術療法かを決めよう
手術は橈側から3本の矢でピンニングしよう
肘内障
肩も触って骨折や化膿性関節炎を見逃さないようにしよう
整復はまず回内法をしよう
前腕骨幹部骨折
手術適応を見極めよう
橈骨遠位端骨折
保存療法の要点を知ろう
大腿骨骨折/脛骨骨折
手術適応を判断しよう
単純性股関節炎/化膿性股関節炎 発熱のある股関節痛は帰宅させないようにしよう
骨盤裂離骨折
走って腸骨が痛い原因を知ろう
環軸椎回旋位固定
まっすぐ向けない子どもに注意しよう
虐待
虐待の可能性を常に念頭に置こう
Ⅵ 高齢者(分類・方針・帰宅説明)
骨粗鬆症
骨粗鬆症を適切に診断し,薬物療法へ導こう
適切に骨粗鬆症の治療をしよう
Ⅶ 外固定
Sugar-tong splint固定
Sugar-tong splint固定をしよう
前腕
前腕の外固定をしよう
三角巾/バストバンド
三角巾とバストバンドで固定をしよう
肘
肘の外固定をしよう
手部
手部の外傷に対する外固定を適切にしよう
ニーブレース
安全に膝関節の外固定ができるようになろう
下腿
軟部組織の回復を意識して固定しよう
鎖骨/肋骨
鎖骨骨折と肋骨骨折の固定方法を知ろう
松葉杖
松葉杖の使い方を説明できるようになろう
牽引
当直帯でもひとりで対応できるようになろう
頚椎カラー/ハローベスト
適切な外固定法を選択しよう
合併症
二次障害を引き起こさないようにしよう
Ⅷ 脱臼(分類・方針)
整復法
受傷機転と特徴を知り,脱臼の整復をしよう
鎮静
鎮静のメリットとデメリットを知ろう
Ⅸ 麻酔
局所麻酔・伝達麻酔総論
頚部/腋窩
腕神経叢ブロックをしよう
前腕
正中神経ブロックをしよう
橈骨神経ブロックをしよう
尺骨神経ブロックをしよう
手関節
血腫ブロックをしよう
手指
指神経ブロックをしよう
鼡径
股関節包周囲神経群ブロックと腸骨筋膜下ブロックをしよう
膝窩
坐骨神経ブロックをしよう
下腿
伏在神経ブロックをしよう
脛骨神経ブロックをしよう
コラム
帝京整形のカンファレンス対策
初診時に患者から聞かれがちなQ&A
インフォームド・コンセント
フレイルチェスト
橈骨と尺骨の関係性(関節のようなもの)
術前計画が立てられるようになろう
骨折の整復と人工骨について
Floating knee
偽関節 骨折がいつまで待っても癒合しない!さて,どうしよう?
頚椎捻挫,頚椎保護,頚椎カラーをはずす基準
救急外傷におけるターニケットの解除基準
「創」と「傷」
打撲・捻挫の対処法
虐待を疑った場合の届け出
骨粗鬆症の新しい治療基準
診断書の治療日数について
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超読みやすい!整形外科医,救急医,外傷当直医,研修医,当直ナースのファーストチョイスはこの1冊!
若手医師とベテラン医師がタッグを組み,現場で本当に知りたい情報を凝縮した整形外傷のポケットブック。
各項目タイトルが「行動目標」となっており,豊富な図やイラストで緊急時でも「すべき対応」が直感的に理解できる構成。若手医師が抱く疑問からベテラン医師が再確認したいポイントまでを幅広くカバー。
さらに,いざというときに役立つコラムも収録。
整形外科医だけでなく,救急医,外傷当直医,研修医,当直ナースにもおすすめ。臨床現場で即戦力となる一冊。