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屈折矯正を考えた眼内レンズ手術

より良い裸眼視力をめざして

屈折矯正を考えた眼内レンズ手術

■担当編集委員 ビッセン宮島 弘子

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)
  • A4変型判  132ページ  オールカラー,イラスト200点,写真70点
  • 2011年7月29日刊行
  • ISBN978-4-7583-1081-9

在庫僅少です。


よりよい裸眼視力を獲得するための眼内レンズ手術を習得し,患者の満足度と視機能向上をめざそう

よりよい裸眼視力を獲得するための眼内レンズ手術の基本手技とコツを,懇切丁寧なイラストにより解説した書。正しい術前の生体計測から症例に応じたふさわしい眼内レンズの選択,及び術式のポイントを習得するための1冊。

■シリーズ編集委員
山本哲也/江口秀一郎/ビッセン宮島弘子/門之園一明


序文

 眼内レンズ(IOL)の進化はめざましく,白内障手術のみならず屈折矯正手術においても急速に普及しています。屈折矯正を考える,すなわち術後に希望した屈折値になるようにIOLを選択し挿入できるようになることが本書の目的です。そのためには,日頃遠ざかりやすい眼光学の基礎知識が必要になります。この分野を勉強しようと思って教科書的な本を開けたものの,見たことのない数式,アラビア文字,多くの説明文に圧倒され,そのまま閉じてしまった経験は私だけでしょうか?本シリーズがイラスト中心ということで,本来,文章や数式で説明する分野についても,著者の先生方に御苦労いただきビジュアルに富んだ説明となっています。絵本のような流れで,イラストを見ながら勉強できる屈折矯正に関する本は他にはないと思います。
 さて,屈折矯正,眼光学の基礎を学んだら,次は実際のIOL挿入です。適応の判断,IOL選択の際,今までときっと違った視線で考え,IOL選択にも留意するのではないかと思います。IOL挿入に関しては,すでに刊行された内容と一部重複しているものもありますが,この1冊で基礎から臨床まで順番に学べるように企画したのでご了承ください。IOLは,近年,日本で承認されたトーリックIOL,有水晶体IOLに加え,すでに日本において複数施設で海外から輸入して用いられているものも含めています。というのは,これらのIOLは今後承認を受ける可能性が低いものの,屈折矯正を考えると,必要になる場合があるからです。IOL挿入で屈折矯正が十分でなかった場合は,IOLのピギーバック挿入,角膜屈折矯正手術,IOL交換といくつかの方法があります。それぞれの状況によってどの手技を選択すべきかを学んでいただけると思います。
 目次をみて,いろいろな分野が混ざっていて,とりとめもないと思われた方が多いかもしれませんが,屈折矯正を考えたIOL手術をするには,眼光学の基礎知識から適応判断,度数決定,角膜手術を含めた術後対策が必要,すなわち,最初から最後まで読むのが一番と感じていただければ,企画した立場として嬉しく思います。

2011年6月
ビッセン宮島弘子
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目次

屈折に影響する要因
近視と遠視の見え方
乱視の見え方
老視の理論背景と見え方
IOLの位置と屈折
IOL度数計算
IOL挿入時の切開と乱視
レンズ合わせによる乱視矯正理論と軸合わせのコツ
ピギーバックIOL
IOL挿入後の乱視矯正(LRI)
IOL挿入後の乱視矯正(LASIK)
有水晶体眼内レンズ(後房型)
有水晶体眼内レンズ(虹彩支持型)
術後のIOL位置変化
IOL交換
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